工程管理のDX事例
建設現場における工程管理とは、工事の進捗状況を管理し予定通りに工事を完了させるための業務です。従来の工程管理は、紙やExcelなどを活用して行われていました。しかし、近年では、IoT(※1)やAIなどのデジタル技術を活用した工程管理のDXが進んでいます。※1:IoT(Internet of Things)は、モノのインターネットとも呼ばれ、従来インターネットに接続されていなかった様々なモノが、ネットワークを通じてサーバやクラウドサービスに接続され、互いに情報交換をする仕組みです。
工程管理のDXとは
工程管理のDXとは、工程管理の業務をデジタル技術によって効率化・高度化することです。具体的には、以下のメリットを得ることができます。
- スケジュールの可視化と共有
- クラウド型の工程管理ツールを活用することで、工事の進捗状況をリアルタイムで可視化することができます。各作業員のToDoと進捗状況を常に把握することで、作業の優先順位を判断しやすくなり、作業効率を大幅に向上させることができます。
- 日程調整の効率化
- クラウド型のスケジュール管理ツールを活用することで、日程調整を効率化することができます。打ち合わせで急遽発生したスケジュール変更など、いつでもどこからでもチームに共有しスケジュール調整をすることができます。
- 協力会社との連携強化
- クラウド型の工程管理ツールをビジネスチャットと組み合わせて利用することで、遠隔かつ複数の協力会社との連携を強化することができます。協力会社を含む現場メンバーへの一斉連絡手段の確立、見えないところでの企業間トラブルの回避など、安全対策に関わる事故やトラブルの予防にもつながります。
- 気象予測の活用
- 設定した基準値を超えた気象予測や気象庁が発表する注意報・警報・特別警報をビジネスチャットと連携することで、現場メンバーへのスムーズな周知や対応策の指示が可能となり、安全管理の徹底やさらには効率的な作業工程の実施につながります。
導入のポイント
工程管理のDXについて、導入の際に注意するポイントとしては、下記が挙げられます。
- 1.現場のニーズに合った適切なツールを導入する
- 建設業界には、さまざまな種類の工程管理ツールが存在します。現場のニーズに合っていないツールを導入しても、効果を発揮することはできません。そのため、導入前に現場のニーズや建設業界での導入実績(※2)を調べ、適切なツールを導入することが重要です。適切なツールを活用することで、作業員の負担軽減やミス防止、コミュニケーションの円滑化につながり、大幅なコスト削減も期待できます。
- 2.現場の理解と協力を得る
- DXを成功に導くためには、目的を明確化し現場の理解と協力を得ることが重要です。現場の業務が変化する可能性もあり、現場の作業員が新たなデジタルツールを使いこなせるように教育や研修を行う必要があるため、なるべくシンプルで使いやすいことが望ましいといえます。
- 3.クラウド型のシステムから選ぶ
- クラウド型のシステムを導入することで、作業員はスマートフォンやタブレット端末からいつでもどこでも情報を確認することができます。また、書類の配布が不要になるためペーパーレス化の実現につながり、書類管理のコストや手間を削減することもできます。
- 4.サービスの導入だけで終わらず、運用での改善を継続する
- 工程管理のDXはサービスの導入がゴールではありません。導入後も現場の意見を積極的に運用方法に反映していくことが重要です。また、得られたデータを分析して工程のボトルネック対策を検討するなど、運用の中での改善を継続していきましょう。
※2:工程管理のDXは、価格や機能だけでなく、運用段階における確実な実績が重要といえます。同業他社での導入事例やノウハウが蓄積されているサービスから選ぶことをおすすめします。
DX事例
作業員ごとの作業と進捗状況を分かりやすく管理したい
建設現場では多種多様な作業員がそれぞれ作業を抱え同時進行で進んでいきますので、リアルタイムかつ利便性の高いツールが必須となります。そのため各作業員が持ち歩けるスマートフォンで動作可能なクラウド型のサービスが最適であり、使い勝手や利用者に配慮された機能を多く備えていることが望ましいといえます。
建設現場で必要とされる機能や特長には下記が挙げられます。
- スマートフォンで直感的に使える分かりやすさ
- タスク管理を優先順位ごとに一覧で把握・共有
- 工事写真の投稿および限定メンバー間での共有
具体的な事例として下記をご紹介します。
協力会社を含めたスケジュール管理をDX・ペーパーレス化して取り組みたい
まずセキュリティが強固であることが前提の上で、自社と協力会社との権限の切り分けがしっかりできる必要があります。その上で、全体と個人の予定表が一度に把握でき、誰が何をしているのかを一目で分かることが望ましいです。従来のように、毎日のスケジュールを印刷して配る手間やコストを大幅に削減できるほか、急な予定変更にも対応でき効率化はもちろんトラブルの回避にもつながります。
建設現場で必要とされる機能や特長には下記が挙げられます。
- PCやスマートフォンなどの端末を問わずにアクセスが可能
- 外出先からでも会議室や備品などの予約、会議参加者の設定などが可能
- 当日のみ参加する作業員とも、同じサービスで情報を共有したい
全関係者に向けての日程調整を漏れなく効率的におこないたい
関係者とスケジュール共有はできたとしても、その他の機能が乏しかったり普段のチャットと連携していなかったりすると、別々でツールを立ち上げる必要がありさらに手間が増えるだけになります。運用後の利用ケースを想定して、なるべく高機能かつ連携性が高く、必要機能がひとつにまとまったサービスを選ぶことが重要です。
例えば、こんなケースにも対応できるスケジュール調整機能があります。
- 候補日を選ぶだけで、日程調整依頼を一斉通知
- 集計は自動でおこなわれ、依頼者は集計作業をすることなく全員の参加可能日を確認可能
- アカウントを持っていない外部の関係者とも日程調整が可能
気象予測を把握することで効率的に工程管理したい
建設現場において、気象予測の変化を全員に周知できる体制を構築することはとても重要です。近年の技術の向上で500mメッシュで解析できる気象予測システムが登場し(防災盤)、建設現場の工程管理に貢献しているケースがみられます。さらに、防災盤と連携できるビジネスチャットツールを導入することで、気象予測の変化や警報・特別警報を現場の作業員にスムーズに周知し、瞬時に対応策の指示をおこなうことが可能となります。
気象予測に対応するビジネスチャットを選ぶメリットはこちら
- 天候の変化をいち早く現場作業員に周知徹底できる
- チャットで自動的に共有することで、現場での対応が即時におこなえる
- 安全管理の徹底やさらには効率的な作業工程の実施につながる
工程管理におけるDXの導入には、業務効率化・ミスの低減・生産性向上・安全性の向上・コスト削減など、多くのメリットが期待できます。ツールの導入だけでなく、運用後のフォローやノウハウ提供などもしっかりおこなってくれるサービスを選ぶことが重要です。
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