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要望をきっかけに「タスク」機能が実装
コミュニケーションにかかる効率が2割~3割も向上

株式会社竹中工務店

  • 大阪三菱ビル建替え工事作業所
    所長

    陳 雨青 様

「最良の作品を世に遺し、社会に貢献する」という経営理念のもと、数々の建築作品を生み出している株式会社竹中工務店。同社は現在、大阪三菱ビルの建替え工事に携わっています。

大阪三菱ビルは、大阪のメインストリート御堂筋にあり、日本銀行大阪支店と大阪市役所の北側に位置するシンボリックな存在です。地上32階、地下2階、延べ床面積約67,000㎡に及ぶ、オフィスとホテルの複合ビルです。2020年2月から2024年4月まで50か月にわたる工期が予定されており、所員40人、作業員約600人が働いています。

大阪三菱ビル外観イメージ(2024年4月竣工予定)

同社では早くから「direct」を全国の作業所で導入。メッセージや写真、図面の共有など、協力会社を含めた作業所のコミュニケーションツールとしてご活用いただいています。

さらに、複雑化する業務の流れに合わせたコミュニケーションを実現すべく、2017年には「タスク」の機能拡充をご要望いただきました。要望をいただいた当時はどのような課題を抱えていたのか、実装された「タスク」機能をどのように活用されているのか、大阪三菱ビル建替え工事の陳所長にお話を伺いました。

POINT

課題

ご要望

活用効果

毎日の指示連絡や職長も含めたコミュニケーション、残業管理にも「direct」を活用

毎朝「direct」の掲示板機能を使うことで、主な予定や作業内容、注意事項などを所員に周知しています。そのほか、日中には「direct」のトーク機能を利用して所員や職長の皆さんとコミュニケーションを取っているほか、「タスク」機能を利用して指示連絡や業務フォローもおこなっています。

direct Apps「掲示板」で現場の作業を周知
書き込みをした写真や3次元モデルを活用した情報共有

さらに夕方には、長時間労働の是正支援ソリューション「direct Smart Working Solution(SWS)」を利用して、所員の残業管理もおこなっています。

「direct SWS」での残業管理。残業申請を承認している画面

複数のプロジェクトが同時並行で動くため、
2017年よりタスクを管理するdirectの機能拡充を要望していた

普段から「direct」を便利に使わせていただいているのですが、業務の流れが複雑であることからタスク管理をさらに強化したいと考えて、「direct」の運用企業であるL is Bさんに相談させていただいておりました。

弊社ではさまざまなプロジェクトが同時並行で動いていることもあり、複数タスクを同時に処理する必要があります。それぞれの人が期限内に確実にタスクをこなすことはもちろん、場合によっては1人が複数のタスクを同時に対処する必要があったのです。

しかし実際には、作業所ではいろいろな現象が発生します。たとえば作業所の職員がタスク自体に気づいていなかったり、同時進行中の各タスクの優先順位がプロジェクト全体の優先順位と異なっていたり。あるいは担当者の能力とタスクの難易度が釣り合っていないなど余力管理の問題が浮上することもありました。

これらは、具体的には3つの課題に分類されます。
①すべてのタスクを見える化すること
②図面や写真を含めてタスク内容を伝えること
③指示を出す側と受ける側とのコミュニケーションを適切におこなうこと

特に③については、指示を出しっぱなしにする人や、指示を受けたのに一向に動かない人もいました。単に指示を出しただけでタスクが遂行され、成果を出せるというのは大きな間違いです。タスクの遂行にあたっては密に連携を取り、必要に応じて内容や期限の変更も求められることから、柔軟に変更できるシステムを求めていました。

「direct」でタスク管理を強化するための3つのご要望
L is Bだからこそ期待以上の機能が実装された

L is Bさんに対して、以下の3点を具体的な要望としてお渡しいたしました。

<竹中工務店様のご要望>
①未対応・対応中・期限切れなどの各タスクのステータスを確認でき、進捗状況を分かりやすく把握できる機能
②指示内容と完了報告の両方に図面や写真を使いたい
③指示をする人と指示を受ける人が、お互いに話し合いながらタスクの内容や期限を柔軟に変更できる機能
お互いに合意しつつ進めていくために、柔軟性も重要だと考えました。

結果として、期待した通り、あるいはそれ以上の機能をL is Bさんは実装してくださいました。正直なところ、要望を出した当初は本当に実現していただけるとは思っていなかったのですが、本当に実現していただき大変うれしく思っています。作業所の声を聞き、機能に反映してくれるL is Bさんだからこそ実現できたことだと思います。

期待以上の機能が実装されたと話す陳所長

「タスク」機能では、誰に何を指示したのかを明確にすることが大事

「タスク」機能はほとんど毎日使用しています。「タスク」機能やチャットの運用は以下の3つの点を意識しています。

1.図面・写真でわかりやすく伝えること指示を出す側としてもテキストだけでなく、図面・写真で明確性を意識するようにしています。

2.指示の理由や経緯も含めたタスクとして依頼すること担当者を設定し、そのタスクを誰にやってほしいのかを明確にしています。さらに指示の理由や経緯も明確にすることで、メンバーの困りごとを解決するだけでなく、メンバーの成長につながるよう意識しています。大人数が参加しているトークでは特に重要なポイントとなります。

3.Face to Faceでの確認・フォローも大切「タスク」機能に依存するのではなく、毎日決まった時間にFace to Faceでフォローアップをおこなうようにしています。タスク内容を本当に実行できそうか、問題が発生していないかなどを確認して、お互いに納得の上でタスクを進めるよう心がけています。
チャットは便利ですが、それだけに依存するのではなく、チーム全体のベクトルを合わせられるように柔軟に運用することを大切にしています。

「タスク」内に写真を添付し、わかりやすく明確に

タスクが可視化できたことにより作業所メンバー間に一体感が生まれ、
コミュニケーションの効率が2割~3割向上

タスクが一覧できること、簡単に共有できることが非常に便利で、業務効率や生産性が向上したことを実感しています。

以前、ある整理整頓タスクを担当者Aさんに指示したことがありました。Aさんは期日までにタスクをクリアできず、「問題タスク」となっていました。最終期日が迫っていたので心配になって見に行くと、Aさんの他に担当者が3人と職長さん約20人がヘルプのために集まっていたのです。「タスク」機能で遅延状態が共有されていたことで、それを確認した皆さんが自発的に協力し合い、タスククリアにつながりました。「タスク」機能のおかげでメンバー間に一体感が生まれ、困っている人がいれば自発的に助けにきてくれるようなチームワークが醸成されたことを実感しています。

我々の作業所では「direct」のトークルームに200名程度が登録されています。1人ひとりに電話をするとなると少なくとも1時間程度はかかっていたのですが、「direct」のおかげで指示を一斉に、一瞬で伝えられるようになりました。コミュニケーションにおける効率は、体感で2割〜3割程度向上したと感じています。

「direct」を進化させるために、新たな要望の提出を予定

また新たな要望も考えており、「アンケート機能」のブラッシュアップをお願いしたいと思っています。「direct」はこれまでも情報交換ツールとして、「direct」のアカウントを持つ所員や職長さんとの情報交換を実現してきました。これからは、「direct」のアカウントを持っていない作業員さんからも情報を収集したいと思います。「direct」に参加していない方々の声も格納・分析することで、工事の管理やプロジェクトの推進に活用していく考えです。

「direct」導入のきっかけ、導入によって現場で改善されたことなどをご紹介しています。

※記載内容は2023年8月時点のものです。

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