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コミュニケーションが変わり、意思疎通にかかる時間が約70%削減
さらに「direct × eYACHO」の連携により、図面・資料の円滑な情報共有で業務効率が向上

コクヨ株式会社

  • ワークプレイス事業本部
    エンジニアリング本部

    阿部 浩典 様
    小林 光佑 様
    椿 寿仁 様
    嶋 優之介 様
  • コクヨマーケティング株式会社
    エンジニアリング本部

    加藤 優里奈 様
    高野 健太 様

コクヨ株式会社(以下、コクヨ)は、企業理念に「be Unique.」を掲げ、社会における役割を「WORK & LIFE STYLE Company」と定義し、4つの事業をおこなっています。ワークスタイル領域におけるオフィス家具の製造・仕入れ・販売、空間デザイン・コンサルテーションなどをおこなうファニチャー事業、通販をおこなうビジネスサプライ流通事業、ライフスタイル領域における文房具の製造・仕入れ・販売をおこなうステーショナリー事業、そしてインテリアリテール事業で構成され、オフィス家具や文具、通販にとどまらず、新しい商品やサービス、新事業によって、お客さまへの価値提供を展開しています。

「THE CAMPUS」は、オフィスとしてだけでなく地域の方々も利用できるパブリックエリアも併設されている

今回は同社と、同社グループで、オフィス空間構築やオフィス家具、文具・事務用品等を販売するコクヨマーケティング株式会社(以下、コクヨマーケティング)の2社に、「direct」を導入したことで運用側や現場側の業務にどのような変化があったかを、それぞれの会社で納品・工事管理を担うエンジニアリング本部の方々にお伺いしました。

POINT

課題

導入の
決め手

活用効果

案件の拡大に対応すべく、パソコンや電話を中心とした従来の働き方から脱却したい

阿部様:
私たちが所属するワークプレイス事業本部エンジニアリング本部は、お客さまの「働く・学ぶ・暮らす」空間を現場で具現化していく「納品・工事管理機能」を担っています。2019年頃からは業務改革プロジェクトに着手し始めたのですが、その頃から他社さんはアプリやタブレット、ビジネスチャットなどを活用し、現場を運営されていました。
一方弊社では、紙やパソコン、電話、メールなどで現場を運営していた状況でした。

現場の働き方を変える取り組みをされている阿部様

そのなかで、私たちが課題に感じていた点は2つありました。1つ目は現場で働くメンバーがパソコンや電話、メールなどを中心とした従来の働き方から脱却できていなかった点です。夜間に勤務するスタッフは、日中の出来事を確認するため現場にある帳票をすべてチェックする必要があり、効率の悪さを感じていました。

2つ目は、社内外とのコミュニケーションに関する課題です。お客さまのご要望も多種多様にわたり、案件の規模が大きくなるにつれいろいろな役割を持った社内外のメンバーとのやりとりが多くなってきました。調整用件が増えたことで齟齬が生まれ、現場が進まなくなってしまうことが2つ目の課題でした。

そこで新しいコミュニケーションツールを探すことになり、10種ほどのツールを検討した結果「direct」に決めました。

「direct」導入の決め手は、
既読メンバーの可視化と情報漏洩を防ぐさまざまなセキュリティ機能

小林様:
「direct」はエンジニアリング本部で全面展開しており、主に現場の進捗などを共有するツールとして活用しています。

阿部様とともに「direct」の導入に関わる小林様

阿部様:
「direct」に決めた理由はいくつかあります。すべてのやりとりの既読・未読がメンバーごとに分かること、セキュリティ面、そしてチャットボットの充実などがあげられます。

今まですぐに返答が欲しい場合、メールを見ているか電話で確認し、必要な場合はさらに折り返しの電話で返答をもらっていました。「direct」では読んで欲しいメンバーが既読になったかどうかが一目でわかるので助かっています。

本当にここがポイントで「その人が見てくれたなら何とかしてくれるはず」と思える現場と、そうでない現場では、仕事への安心感も変わってきます。

セキュリティ面においては、協力会社などの社外メンバーを「ゲスト」として「direct」に招待できる「direct GuestMode(ゲストモード)」が大きかったです。コクヨ側からは複数のゲスト(協力会社)は見えているのですが、ゲスト同士は連絡先が見えません。連絡をとる必要がある相手のみとつながるよう設計できるので安心です。

また昨今のSNSの発達に伴い、SNSにおける情報漏洩のリスクも念頭におかなければいけません。「direct」は、モバイル版のスクリーンショットを運営側で制御できるため、情報の流出対策としても有効だと感じています。

意思疎通にかかる時間を約70%も削減
リレー伝達の改善や若手とベテランの接点の増加にもつながった

「direct」によって現場に大きな変化があったと話す小林様

小林様:
実際に導入してみて、変化があった点は大きく2つあります。

1つ目は、現場の課題解決の流れが変わったことです。今までは解決策を持った人までリレー式に情報が伝わっていたので解決に時間がかかっていました。導入後は「direct」で一斉に情報を伝えることで、最短ルートで解決策を持った人にたどり着けるようになりました。現場の課題解決や初動対応がスムーズになったことで、情報共有の幅が広がり、抜け漏れや齟齬が減りました。

2つ目は、若手とベテランの接点が増えたことです。若手からベテランには「direct」の使い方を、ベテランから若手には「direct」を使って知識・スキルといった技術をレクチャーするなど、双方にとっていい関係性が生まれています。

効果検証をおこなったところ、「部門間の引き継ぎ」は約20%/件、「担当者間の意思疎通」は約70%/件もの時間を削減できているという結果も確認できました。メールや電話、口頭でおこなっていた業務に「direct」を活用したことで、大幅な効率化を実感できています。

ちなみに私たちは「direct」の基本的な使用方法は伝えますが、細かい指導はせずに一定のセキュリティのもと皆さんに任せるようにしています。「direct」を使用している他社さんの使い方を真似て、それが口コミで広まっているというのもあるようです。

協力会社との問題点や業務指示のやりとりも「direct」でタイムリーに

社内と協力会社間のタイムリーなやりとりで業務効率があがったと話す高野様(左)と加藤様(右)

高野様:
社内と協力会社との活用ということで、コクヨマーケティングの事例もお伝えできればと思います。今まではパソコンを開かないと現場の状況が把握できませんでしたが、現在は「direct」を活用しスマートフォンやタブレットでタイムリーに対応ができるため、業務効率が上がりました。

加藤様:
「direct」では現場の方に、始業・終業連絡や、現場で発生した問題点を迅速に共有していただいています。現場の変更点を伝える時や指示を出す際には、写真を共有できるのも便利ですね。

協力会社に初めて来ていただく現場の際には、位置情報の共有ができる「今ココスタンプ」を使って現在地をお知らせして、素早く情報がシェアできてよかったです。

今ココスタンプで現在地を共有している画面

高野様:
現場ルールのような常に情報を表示させておきたいものは、ノート機能を使っています。

加藤様:
作成したノートは途中からグループに加入した方にも見ていただくことができ、情報の共有がしやすく、便利に使っています。

後から加入した方も見れるノート機能で現場ルールなどを共有

また社内コミュニケーションにも「direct」は便利です。複数人のグループ内でアンケートをとる際、Yes・Noボタンをつけて質問を送れる「Yes/Noスタンプ」で投票してもらうこともあります。どちらかのボタンを押すだけなので、答えるほうも簡単でいいですね。

現場と設計が「時間」や「場所」問わずスムーズに連携できることが一番の利点

設計と現場のコミュニケーションがスムーズになったと話す椿様(左)と嶋様(右)

嶋様:私たちからは、設計と現場が「direct」でどのように連携を取っているのか、お話できればと思っています。

実際に「direct」を導入して良かった点は、コミュニケーションがスムーズになったという点です。現場でアクシデントや問題が発生した際に、業務時間外だと私たち設計者へ電話をするのは気が引けてしまい、結果的に対応が遅れてしまう事がありますが、「direct」ならタイムリーにコミュニケーションできる点がいいですね。こちらとしても進捗状況を含めて、双方向で密に連絡ができると安心感があります。このスムーズな連携ができるところが一番の利点です。

離れた場所にいる設計と現場のスムーズなやりとり

椿様:
私たちはチームで案件に取り組んでいるので「共有した情報を全員が見ているか」は、とても重要になります。メールでは情報が一方通行になりがちなので、こちらとしても正直不安な部分がありました。「direct」は既読・未読がわかるので、夜間工事の情報を翌朝のメンバーが見れば、引き継ぎもスムーズにおこなえます。

また、メールだとどうしてもやりとりが堅くなりがちですが、スタンプでのリアクションがあると気持ちも楽になりますね。

嶋様:
現場の方に対して「報告ありがとうございます」「お疲れ様です」という気持ちを表す手段として、スタンプはとてもいいなと思っています。私も返信には、結構よくスタンプを活用しています。

スタンプを活用したコミュニケーション

椿様:
私は複数の案件を抱えているため、現場にいる人たちからの情報がバラバラに入ると確認が大変です。ですが、休憩のタイミングに合わせて報告をもらうようにすると情報の共有や把握のスピードはとても早いですね。現場の雰囲気を伝えたい場合は写真も活用することで、細かいところまで理解しやすくなっています。

これまでは情報共有のために紙を持ち歩いていたのですが、それがなくなったためカバンも小さくなりました。

嶋様:
「direct」は写真に直接手書きできるのもいいですね。「○をつけた部分はどうなっていますか」と共有できるので、的確に相手に伝えられます。

写真に直接書き込みをして指示出し

「eYACHO × direct」連携でトラブル時も図面への指示出しが迅速に

阿部様:
もともと図面への指示書きなどは「eYACHO」(*1)(株式会社MetaMoJi)を活用しており、それをメールで共有していました。現在は「eYACHO」と「direct」が連携したため、「eYACHO」から直接「direct」に共有できるようになりました。メールアドレスを打ち込むというひと手間がなくなったことが現場には大きく、情報共有がかなりスムーズになりました。

「eYACHO × direct」連携によって突発的な問題にもすぐに対応できたと話す嶋様

嶋様:
現場でトラブルなどがあると作業が止まってしまうことがあり、お客さまに迷惑を掛けてしまいます。逆に言うとその場ですぐにトラブルを解決できれば、弊社にとっても協力会社やお客さまにとっても、もっといえば事業としてもとてもいいことだと思っています。そういう点で、「eYACHO」と「direct」の連携によって図面に書いた指示をパッと送れるのはとても助かっています。

「eYACHO」内の資料や図面を、URLや画像、PDFとして「direct」に送信できる。送信時にメッセージを送ることも可能。

阿部様:
「eYACHO」と「direct」の使い分けについては細かく指定せず、各個人や現場に任せるようにしています。一定のルールを設けると「やらされ感」が出てしまうため業務改革になりません。私たちが目指したのは、現場で働くメンバーが働く場所ややるべき業務に対して、最適なツールを使って現場で立って仕事を終わらせる環境を整え、自身のパフォーマンスを最大限発揮してもらうことです。そこで試行錯誤した結果、働き方を変えるためのベストな組み合わせが「eYACHO」と「direct」だったのです。

現場の方々には、図面に書き込んだ方が良い場合は「eYACHO」、写真に書き込みたい場合は「direct」など、自由に取捨選択して業務効率のアップにつなげてもらえればと思っています。

チャットボットを活用した業務の「半自動化」で、働き方の変革や新たな価値提供を目指す

チャットボットを活用した半自動化を目指したいと話す阿部様

阿部様:
今後は業務の「半自動化」を目指したいと思っています。
その中で「direct」のチャットボットに注目しており、コミュニケーションだけでない使い道に可能性を感じています。

「写真報告書ボットfor現場」は、ボットの質問に答えるだけで写真付き報告書が完成します。私たちが今まで約1時間かけていた報告書作成が、3分でしかもスマートフォンだけでできてしまうんです。さまざまな業務が効率化できそうだという期待感が、結果的にチャットツールの社内浸透にも一役買ったように思います。

「direct」の公式サイトのボットレンタルサービス「direct bot RENTAL」(*2)も拝見しました。現場の業務に見合ったチャットボットの活用や、チャットボットに合わせた業務の見直しで、現場メンバーの働き方の変革や新たな価値提供につながる可能性が大いにあると感じています。

なかでも具体的に検討しているのは、施工パートナーさんを手配する業務の半自動化です。今後も「direct」を活用しつつ、さらなる事業の効率化を目指していきます。

  • *1・・・「eYACHO」は、株式会社MetaMoJiが提供する施工管理業務支援アプリです。「direct」との連携に関して、詳しくはこちらをご覧ください。
  • *2・・・「direct bot RENTAL」は、「direct」でチャットボットを気軽に利用できるサービスです。標準的な帳票作成等、業務に役立つチャットボットを多数取りそろえており、いずれも「direct」ユーザーさまなら無料でご利用いただけます(一部有料)。

※記載内容は2023年6月時点のものです。

ラジオ番組「現場DX研究所」にて詳しくお話を伺っています

文化放送ラジオ番組「現場DX研究所」にもご出演いただき、詳しくお話をお伺いしました。
アーカイブを公開しておりますので、こちらもぜひお聴きください。

前編の内容

  • コクヨの名前の由来や強み
  • デジタルツールを使った現場業務の半自動化の取り組み
  • 現在のイチオシ商品であるオフィスチェアー「ing」について

後編の内容

  • DXやデジタル化の取り組みを始めたきっかけ、その中で感じる壁や課題
  • デジタル化が加速していく中で感じるアナログの良さ
  • 「direct」導入のきっかけや現場の声、具体的な効果

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