オプションサービス
大規模な鉄道工事現場で、協力会社との連絡を「direct」に集約
情報連携によって業務ロスが大幅に改善、緊急時の対応時間も効率的に
鉄建建設株式会社
- 東京鉄道支店 田町駅作業所
所長(現場代理人) 統括安全衛生責任者
吉原 真吾 様 - 工事管理者
赤平 翔 様
- 東京鉄道支店 羽田アクセス田町作業所
所長 現場代理人
篠野 正樹 様 - 工事管理者
冨永 紗雪 様
- DX推進室 DX企画部
課長
髙須賀 伸生 様
- 東京鉄道支店 田町駅建築作業所
次長
瀬川 隆史 様 - 工事係長
渕﨑 泰史 様
- 東京鉄道支店 羽田八潮作業所
所長
原田 修司 様 -
山本 翼 様
鉄建建設株式会社は、1944年に日本の陸運輸送力の確保と増強のため鉄道建設専門の国策会社として設立されました。以来、全国交通網の構築、地域振興、人々の住みやすいまちづくりに貢献しながら、事業を拡大しています。現在同社は、JR東日本が推進する、羽田空港への多方面からのダイレクトアクセスを可能にする「羽田空港アクセス線(仮称)プロジェクト」や、田町駅周辺の開発事業に伴う「田町駅東西自由通路拡幅整備他」に携わり、大規模な鉄道工事を進めています。今回は同プロジェクトに関わる3つの作業所の方々に、「direct」の活用によってどのように業務の進め方が変わったのか、お話を伺いました。
POINT
課題
導入の
決め手
活用・効果
複数の協力会社ともチャットで安全かつスピーディーにやりとりしたい
建設業での導入実績が豊富で安心
⸺「direct」導入前、どのような課題を感じていたかお聞かせください。
弊社では、「direct」導入前から「Microsoft Teams(以下:Teams)」を社員間で活用しており、チャットやファイル共有等による業務効率化を進めていました。しかし情報セキュリティの観点から、「Teams」では社外との連携を制限しているため、協力会社との連絡は従来通り電話やメール、FAXが主流でした。
建設業では1つのプロジェクトに多くの人が関わります。急いで確認したいことがあっても、従来のままではレスポンスが遅くなりがちです。
⸺「direct」を選んだ理由は何でしょうか?
社員間だけでなく、社外の協力会社ともスピーディーにやりとりをおこなうことを目指し、第2のチャットツールとして「direct」を選びました。「direct」は、建設業での導入実績が豊富で、セキュリティ面でも安心感がありました。試しに使ってみたところ、操作が直感的で分かりやすい点に好感を覚えました。利用者ニーズに応えたアップデートが活発な点も決め手となっています。
街づくりを支えるエキスパート「鉄建建設」
羽田空港へのダイレクトアクセスを可能にする一大プロジェクトに参画
⸺皆さんが担当するプロジェクトの概要を教えてください。
「羽田空港アクセス線(仮称)プロジェクト」は、東日本旅客鉄道株式会社さまが推進するプロジェクトです。羽田空港への新たな鉄道アクセスルートを整備し、都心とのアクセス利便性の向上、シームレスな移動の実現、災害など異常事態時の代替性の向上など、首都圏のさらなる発展が期待されています。
(JR東日本提供)
「田町駅東西自由通路拡幅整備他」は田町駅東口北地区の開発事業により歩行者交通量の増加が見込まれることに伴い、JR田町駅東口の東西自由通路を拡幅整備する工事です。
特にこれら2つのプロジェクトは3つの工事に分けられています。
⸺各作業所ではどのような工事をされているのでしょうか?
羽田アクセス田町作業所では、羽田空港アクセス線(仮称)のうち、田町駅付近のアプローチ部新設工事を担当しています。線路切換により東海道上下線間に新線用地を確保し、開削トンネルおよびU型擁壁を新設します。
羽田八潮作業所では、羽田空港アクセス線(仮称)整備における東京貨物ターミナル改良区間において、本線・副本線・電留線・保守基地線整備、道路高架橋の新設をしています。
田町駅作業所・田町駅建築作業所(以下、田町駅作業所)では、田町駅東西自由通路の、拡幅および拡幅に伴う駅設備改修を担当しています。
協力会社とも「direct」を活用することで、
資材発注や搬入管理を正確かつスムーズにおこなえる連携体制が整った
⸺街づくりにも大きく携わるプロジェクトで「direct」を利用していただいているのですね。
各作業ではどのように活用されているのでしょうか?まずは田町駅作業所からお聞かせください。
巡回点検をする警備会社との情報共有に使用しています。また、各協力会社への業務依頼連絡を、メールに加えて「direct」でも送るようにしています。一方的な連絡になってしまうメールと違って、「direct」は既読・未読がすぐに分かるという点で重宝しています。
他にも勤怠連絡や発注者さまの立ち会い時など、スピーディーに情報を展開するための用途として「direct」を活用しています。得た情報をすぐに周知・確認できるため、とても便利ですね。
⸺羽田アクセス田町作業所でも協力会社とのやりとりに「direct」を活用されているそうですが、どのような場面でしょうか。
資材注文に活用しています。資材業者の営業担当を「direct」に招待して、トーク上で注文ができるようにしています。
加えて搬入関係用のトークも作成し、資材置き場・日付ごとにノート機能で搬入管理をおこなっています。
現場では昼勤の方が資材を発注すると、いつ何を搬入するかをノートに記載します。それを見た作業員や引き継ぎを受けた社員が荷受けをし、ノートのチェックボックスにチェックを入れ、どこに置いたか分かりやすいように写真を添付します。夜勤者はノートを見れば、どこに何が搬入されたか一目瞭然なので、そのまま作業に着手できます。搬入が正確におこなわれているかのチェック体制を整えたことで、資材を探す手間が省け、ミス防止にも役立っています。
⸺ノート機能をとても使いこなしていただいていますね。ありがとうございます。
さまざまな機能を活用いただいている印象があるのですが、アップデートや新機能などの情報も確認されているのでしょうか。
はい。「direct」のメールマガジンを読んで確認しています。せっかく使うなら、誰かがリーダーシップを取って浸透させる必要があると思ったので、積極的に情報を得るようにしています。分からないことがあれば、質問を送ることもあります。
⸺羽田八潮作業所では「direct」をどのように活用されていますか?
主に、社員同士のコミュニケーションや情報交換の場として役立てています。全メンバーのトークルームの他、担当業種別や親睦会用、災害時の緊急連絡用などさまざまなトークルームを作成しています。
「direct × eYACHO」の連携により情報共有の大幅な効率化を実感
紙のやりとりが減少し、ペーパーレス化にもつながった
⸺「direct」を活用していて便利だと感じる点や使い方があれば教えてください。
田町駅作業所では、特に「direct」の連携機能が便利だと感じています。別途導入している「eYACHO」(*)と「direct」を連携機能で活用すると、「direct」に送信されたURLから直接「eYACHO」の資料を開くことができるようになります。簡単な操作で周知したい情報を送れる点がとても便利ですね。
⸺「direct」と「eYACHO」の連携機能を使う前はどのように情報共有をしていたのでしょうか。
これまでは「eYACHO」のデータをPDFに変換し、メールで送信したり別のクラウドサービスにアップしたりする必要がありました。「eYACHO」との連携によりこれらの手間が省け、作業時間が大幅に短縮したと実感しています。
⸺羽田アクセス田町作業所では、協力会社の方と「direct」を活用する中で便利だと感じる点はありますか?
資料共有が電子データで管理できることが便利だと感じています。「direct」導入前は協力会社の方が利用するツールに合わせて、電話やメール、FAXを使い分けていました。現在は協力会社の方を「direct」に招待し、共有したいデータを送るだけでサクッと皆さんに連絡ができます。情報の一元管理ができ、ペーパーレスにも貢献できていると感じています。
⸺現場での情報共有に「direct」を活用いただいている羽田八潮作業所はいかがでしょうか。
発信した内容に対して、既読・未読を確認できる点がいいですね。伝わっていなければ再度連絡をして確認できるので、大きなトラブルの予防にもつながり、重宝しています。
緊急時の対応時間短縮や夜間連絡のストレス軽減を実感
現場と事務所間の移動にかかる20分のタイムロスがゼロに
⸺「direct」を活用して得られた時間短縮などの効果をそれぞれ教えてください。
田町駅作業所では、緊急時の対応時間が短縮されました。現場でトラブルが発生した際、担当者の私は現場まで1時間半かかる場所にいたのですが、「direct」で状況を共有していたことで現場付近にいた他の社員が駆けつけてくれ、私が到着するより1時間もはやく解決することができました。緊急時の対応時間が短縮されたことで、お客さまの安心にもつながったと思っています。
羽田アクセス田町作業所では、「direct」を導入したことで、電話連絡が体感で1割程度減りました。夜勤時に電話をするのは気を使いますが、チャットであれば気軽に連絡できる点もとても助かっています。
羽田八潮作業所では移動時間が短縮されました。現場は、南北に約2.3kmと距離が離れています。その広い範囲の中でも工事場所はさまざまなため連携が重要になるのですが、「direct」を活用することで距離が離れていても状況把握や調整が常におこなえるようになりました。
例えば、事前資料にない支障物が発生した際など、若手社員では判断が難しい場合、上長に確認が必要です。以前は現場から事務所までの移動に、自転車で約10分、車でもルートが複雑なため約10分かかっており、タイムロスが発生していました。
「direct」なら支障物の写真を撮影し瞬時に共有できますし、社員全員が見られるトークに送信すれば、別の方が助言してくれることもあります。そのため、現場へ駆けつける手間がなくなり、往復約20分の移動時間をゼロにできました。タイムロスが無くなったのはうれしいですね。
現場内の移動も考えると、実際にはさらに多くの時間を削減できていると思います。
⸺各作業所それぞれで「direct」の使い方が異なり、興味深い話を伺うことができました。
皆さま、お忙しい中お時間をいただきまして、誠にありがとうございました。
- *・・・「eYACHO」は、株式会社MetaMoJiが提供する施工管理業務支援アプリです。「direct」との連携に関して、詳しくはこちらをご覧ください。
※記載内容は2023年11月時点のものです。