教育

連絡ツールの枠を越え、「direct」を活用したハッカソンに発展

専修大学

  • ネットワーク情報学部
    飯田 周作 教授
  • ネットワーク情報学部
    山下 清美 教授

専修大学ネットワーク情報学部は2001年の創設以来、 「システム」 「情報分析」 「デザイン」を主として、様々な垣根を越えて学べる教育を目指しているそうです。 ITに興味を持つ学生が多く集まり、情報系・数学系の他にデザインや教育学など様々な分野の教員が集まる場で、「direct」がどのように活用されているのかうかがいました。

POINT

課題

導入の
決め手

活用効果

「direct」導入のきっかけ

ネットワーク情報学部 飯田周作 教授

飯田様(以下、飯田):
買い切りのグループウェアを利用していたのですが、バージョンが古くなったため買い替えを検討していました。色々なグループウェアを調べている時に「チャット」という単語が出てきて、グループウェアからチャットに切り替える検討を始めました。「direct」を選んだ理由はbotによる拡張性です。

教育関係のグループウェアはパッチを当てて機能を付加し続けることで肥大化してしまうものが多いです。ありとあらゆる機能がついていなくても良いが、簡単に柔軟なカスタマイズがおこなえる、ユーザーにとって一番使いやすいチャットは「direct」なのではないかと思いました。

さまざまな用途に適応できる

ネットワーク情報学部 山下清美 教授

山下様(以下、山下):
導入後は各教員が自由に「direct」を使っています。例えば教員どうしで会議の内容を共有するグループトークを作っていたり、教員と教務課がグループトークでやり取りしたりしています。3、4年次の演習科目の学生との連絡は、以前は主にLINEを使っていましたが、現在は「direct」を使っています。

また、授業科目の受講生への連絡やグループワークの多くも「direct」を使うようになりました。通知機能のおかげで情報がしっかり伝わり、学生と教員との距離が近くなりましたね。双方から声をかけやすくなったおかげで、わざわざメールするほどでもない些細な内容を気軽に確認できるようになりました。学生から教員に質問などがしやすくなっただけでなく、教員から学生へのちょっとした確認や頼みごともしやすいです。

重要なレポート提出などは教育支援システムのレポート提出機能を使っていますが、それ以外はほとんど「direct」になりました。また、メールとくらべてファイルの共有も「direct」が圧倒的に優れていますね。メールの形式とは違い、チャットなので用件だけ書けば済むのが良いですね。ただ気軽なためか、ついつい遠慮がなくなることもあります。これまで、リテラシーの授業でメールの書き方の指導をしてきましたが、チャットツールの利用は今後企業でも広がっていくため、ビジネスチャットのルールの指導もおこないたいと思っています。

飯田:
1年生必修のプログラミング授業で「direct」を使用しています。アクティブラーニングのようなグループトークを作り、グループ内で解決するという使い方をしています。「direct」でサンプルコードをシェアしたり、分からない内容を自主的に教え合ったりしていますね。メールと違いフットワークが軽くて使いやすいのだと思います。
また、自分以外が送信したメッセージも誰が未読既読なのかがわかって便利だという声を聞きます。誰が読んでいないのかを把握できると、教員もきめ細かいフォローができます。

連絡ツールの枠を越え、「direct」を活用したハッカソンに発展※

飯田:
今回のハッカソンでは、「direct」上で動くチャットボットを学生達自ら開発しました。
学生達は、卒業後さまざまな企業に就職します。他の学部に比べると「情報システム」に関わる企業の比率は圧倒的に多いです。しかし本学部は工学部とは違い特定の分野と結びついている訳ではないので、活躍する場面は多く、どんな企業に就職しても不思議ではありません。学生達には様々な場面で情報を自ら工夫して活用できる人材に育って欲しいと思っています。
今回のハッカソンで実証されたように、学生達には自分達の環境に適合するものを自分達の力で作る能力が備わっています。「direct」はその力を学び鍛える基盤になると思っています。

※2017年6月10日~11日、専修大学ネットワーク情報学部(生田キャンパス)にて「direct」上で動くチャットボットのハッカソンがおこなわれました。
ハッカソン(hackathon)とはハックとマラソンを組み合わせた造語で、決められた時間内に開発をおこなう開発イベントです。

つながる必要がある人と、必要な期間だけつながる

山下:
「direct」ではすべての学生が実名で連絡先に表示されるので、最初は学生に嫌がられるかと思っていました。けれど、学籍番号を調べれば必要な相手とすぐにつながることができる点が便利で良い、という声の方が大きいですね。
全員同じ学部内のメンバーなので、関係のない人とつながっているわけではないですし、公私の区別がつけやすいという声もありました。在学中だけのアカウントなので、つながる期間が限定的であるというのが良かったようです。

「direct」に期待すること

山下:
自分で作成できるトークルーム数の上限をもっと増やせるといいですね。授業関係の情報は蓄積しておきたいのですが、上限を超えると過去のトークルームを消さなければいけないのでログを保管しておけると良いと思います。

  • *2017年1月のアップデートで、自分で作成できるトークルーム数上限が200から300に増えました。
  • *2023年7月のアップデートで、自分で作成できるトークルーム数上限が300から400に増えました。

今後もお客様の声を聞き、更なる機能アップデートに取り組んでまいります。

※記載内容は2017年7月時点のものです。

関連導入事例

新着導入事例