建設・住宅・不動産

土木現場の写真を共有することで、スピーディーなコミュニケーションを実現

日特建設株式会社

写真左側より

  • 北陸支店 事業部
    工事部 工事課
    上級主任(現場代理人)

    山口 高浩 様
  • 北陸支店 事業部
    工事部
    工事課係

    横尾 真穂 様
  • 北陸支店 事業部
    工事部
    工事課係

    加藤 亜未 様
  • 北陸支店 事業部
    工事部 主任調査役
    (監理技術者)

    菊池 隆 様
  • 北陸支店 事業部
    工事部 工事課
    初任

    我妻 滉隆 様

日特建設株式会社は、1947年の設立以来、社会基盤の整備に携わってきた総合建設業の企業です。環境防災、維持補修、都市再生分野に強みを持ち、基礎工事および斜面対策工事を中心に事業を展開しています。

同社では1つの作業所が多くの現場を管轄しており、遠く離れた現場とのコミュニケーション円滑化が課題でした。今回は、導入推進のご担当者さまと北陸支店の新潟管内橋梁作業所の方々に「direct」がどのように活用されているのか、お話を伺いました。

取材を受けてくださった山口様と佐藤様

POINT

課題

導入の
決め手

活用効果

事務所と現場が離れていてもスムーズにやりとりをしたい

新潟管内橋梁作業所では、高速道路下の一般道路に架かっている橋梁の工事をおこなっています。はく落防止対策や老朽化した橋梁の断面修復、検査路の取り付けが主な工事内容です。二十数か所の現場があり、さらにそれが高速道路の橋梁であるため100kmを超える範囲を1つの事務所が管轄しています。これによって作業の担当者が各所に点在することとなり、連絡のタイムラグが生じることが課題でした。

新潟管内橋梁作業所が管轄する現場

これまでは主にSMSや電話を使って連絡を取っていましたが、SMSは容量が限られていますし、電話は1対1のコミュニケーションなので数珠繋ぎのようになってしまいます。

また、現場の状況を写真で伝える場合には、デジカメで撮影したものを事務所に持ち帰ったり、窮屈な車内でパソコンを開いてデジカメの画像を転送したりもしていました。現場写真を1日に400枚ほど撮ることもあり、送信の手間は大きなものでした。

このようにコミュニケーション手段が限られていることでさまざまな不都合が起こっていたこともあり、何らかの解決策が必要だと考えて検討を進めていました。

同作業所 加藤様と現場の一つである橋梁

導入の決め手は、多くの建設業者で使われている安心感や利便性

「direct」の導入を推進されている石川様

大人数がやりとりできるチャットツールであれば、コミュニケーションの質が上がると考えました。複数あるチャットツールの中で、「direct」に決めた理由は2つあります。

1つ目は、建設業界ですでに広く使われていることです。弊社の業態として下請け現場が多いこともあり、元請けの企業が使っているものが弊社にとっても使いやすいと感じていました。一緒に工事をする機会が多い大林組さんや奥村組さん、西松建設さんの現場でも「direct」がよく使われており弊社社員も使ったことのある方が多くいたことから、「direct」を最有力候補として検討を進めました。

2つ目の理由は使いやすさです。正式導入前に「direct」を複数現場でトライアルしたところ、新潟管内橋梁作業所で大きな効果が見られました。同作業所には社員が複数人おり、さらに協力会社さんがたくさん入っていて昼夜間動いている現場であることからも、「direct」をとても効果的に使うことができ導入を決めました。

発注者も巻き込んだコミュニケーションの場

「direct」では、目的・用途別にトークルームを作成してコミュニケーションをおこなっています。連絡・通達事項、安全パトロールの是正報告や就業・完了報告などです。たとえば就業・完了報告のトークルームであれば、作業に対して「問題なし」と報告したり、「高所作業車にトラブルがあったので、作業終了時刻が遅れる見込みです」といった連絡がなされます。進捗状況として情報が書き込まれた図面が送られてくることもあります。

発注者さんを「direct GuestMode」で招待して、発注者さんも含めたトークルームを作成することもあります。発注者さんからの連絡を全員が見られるので便利です。たとえば、「掘削を進めていると予想外の物が出てきました。どのように対応すれば良いでしょうか」といった内容をリアルタイムで相談しながら作業を進めています。

また、現場で近隣住民の方から騒音について連絡をいただいた場合には、「騒音計で計測したところ何デシベルでした」と発注者さんに「direct」で報告します。近隣の方から連絡をいただいた場合の対応はスピードが命なのですが、「direct」であれば電話と違って会議中でも見ていただけることもあり、スピーディーな確認が可能になりました。個人のタイミングに合わせて最速で確認できる点でも「direct」は強みを発揮してくれています。

就業・完了報告トークの画面
発注者も含めたやりとりの画面

遠隔地の状況確認では写真や通話機能を使うことで移動時間が減り時間短縮につながった

現場への移動時間が減り時間短縮につながったと話す山口様

「direct」によって作業時間の短縮にもつながっています。たとえば従来であれば往復1時間かけて現場を訪れて目視していた確認作業が、簡単な項目であれば「direct」で写真を送付するだけで済むようになりました。就業・完了報告の場面で電話や個別メッセージの必要性がなくなりましたし、メッセージのやりとりに際しても既読・未読機能で未読者が一目でわかることでコミュニケーションの負担が減少しています。文章や写真で残すと後から見直すことができるのも便利です。

また、グループ通話を使うことで発注者さんのご負担も減らせています。使用している材料の性能を照査する「押抜試験」というものがあり、そこには発注者さんも参加します。試験はそのメーカーの工場にある試験会場に行く必要があり、今回は試験のために新潟から埼玉まで行かなければなりません。これまでは大勢の発注者さん立ち合いの元で品質確認をおこなったり、ビデオ会議アプリを利用したりしていましたが、「direct」のグループ通話に置き換えたことでスムーズに省人化が進んでいます。

押抜試験に通話機能を活用
グループ通話で押抜試験をおこなっている様子(左:試験会場の様子/右:通話参加者一覧)

「direct」専用のチャットボットで写真付き報告書を最短1分で作成できる

実際の「direct」の画面を見せながら話してくださった佐藤様

他に便利だとよく使っているのは「写真報告書ボットfor現場(Excel)」(*)です。たとえば足場の安全性を発注者さんに説明するために、写真を送ることがあります。以前は、現場で写真を撮った後に事務所に戻り、PCに取り込んで書類を作成してメールで送るといった手順を踏んでいましたが、「写真報告書ボット」を活用することでかなり効率化しました。私たちにとっては現場にいたまま1、2分で写真付きの報告書を作成できるので手軽ですし、発注者さんにとってはエクセルファイルの形で複数枚の写真がまとまって出力されて見やすいとお喜びいただいているようです。

写真報告書ボットのトーク画面
写真報告書ボットで作成した報告書

こういった報告書や写真などのファイルを送信する場面も多くあります。それらは大容量なのでSMSなどで送ることは難しかったのですが、「direct」のおかげでスムーズなやりとりが実現しています。「direct」というセキュアな環境でやりとりを完結させられるため、社外とのやりとりでもセキュリティのために余分な時間をかける必要がないことも効率化につながっています。

たくさんのファイル共有にもdirectを活用

現在北陸支店では、新潟管内橋梁作業所を含めた北陸支店全体での活用を広げようと、具体的な使い方を検討中です。L is Bさんにも相談させていただき、より「direct」を活用できる運用ができれば、未導入支店にももっと広がるのではないかと考えています。

※記載内容は2023年5月時点のものです。

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