ビジネスチャットとは何か?

ビジネスチャットとは「チャット機能」が備わるビジネス向けのコミュニケーションツールのことです。プライベートのチャットと同じ感覚でメッセージを送れるため、形式的なメールなどに比べて気軽に利用可能です。

また、返信するほどではない内容に対しては絵文字やスタンプで返すこともでき、テレワーク下で課題になりがちな「ちょっとだけ聞いてみたい」といったニーズも満たせます。

さらに、多くのビジネスチャットにはチャット機能以外のさまざまな機能が備わっており、導入目的や用途によって利用するビジネスチャットを選ぶ必要があります。

ビジネスチャットでできること

会話に近い形でコミュニケーションがとれるビジネスチャットについて、実際に「何ができるか」といった疑問を持つ方も多いかもしれません。

ここでは、ビジネスチャットについてより理解できるよう「基本機能」と「主なサービス機能」に2つに分けてそれぞれ解説します。

基本機能

多くのビジネスチャットに搭載される基本機能は次のとおりです。

  • 個別のチャット
  • グループのチャット
  • 音声やビデオによる通話機能
  • ファイル共有

各ビジネスチャットの基本機能は、メインのチャット機能を補完する「通話機能」や「データ共有」などの搭載が一般的です。

サービスによって搭載されている機能

ビジネスチャットは基本機能以外にも、各社さまざまなサービス機能を用意しています。代表的なサービス機能はつぎのとおりです。

  • タスクの管理
  • 他社ツールとの連携
  • 既読と未読の判別
  • 操作履歴の保存やエクスポート
  • アクセス制限や二段階認証

これらはあくまで一部であり、ビジネスチャットごとに大きく異なります。導入の目的や用途にあわせて、必要機能を精査しましょう。

ビジネスチャットの選び方

有料ビジネスチャットの利用には、もちろん費用が生じます。そのため、費用対効果の高いものを選ばなければなりません。主な選び方としての5つが挙げられます。

  • 使用目的を明確にする
  • おおよその使用人数を決める
  • 機能別を比較する
  • セキュリティ面を比較する
  • 運営のサポート体制を比較する

ここでは、それぞれのポイントに関する詳しい内容をみていきましょう。

使用目的を明確にする

ビジネスチャットを選ぶ際は、まず使用目的を明確にする必要があります。使用目的の例は次のとおりです。

  • 社内コミュニケーションを活性化させたい
  • 社外とのコミュニケーションツールとしても利用したい
  • 業務を効率化してメールや会議の回数を減らしたい
  • スピード感を持って顧客対応したい

ビジネスチャットはあくまでコミュニケーション手段の1つであり、ビジネスに関するすべての課題を解決するものではありません。目的を具体化し、導入によって何を解決したいのかを明らかにしましょう。

おおよその使用人数を決める

ビジネスチャットを利用するおおよその人数をあらかじめ決定しましょう。数十人単位での使用であれば、それほど気にする必要はないかもしれません。

しかし、数百人や数千人といった規模で利用する場合、費用はもちろんのことメンバーの管理面やセキュリティ面などで大きな違いが生じる可能性があります。

また、導入当初は小規模での利用であったとしても、将来的には大規模での利用が予想される場合も同じく注意が必要です。利用人数に関する情報は、各ビジネスチャットの公式ホームページなどに記載される導入事例が参考になります。

機能別を比較する

前述の通り、ビジネスチャットは基本機能以外にもさまざまなサービス機能を用意しています。そのため、ビジネスチャットを検討する際は、導入目的を満たす機能があるかを確認して比較する必要があります。

また、必要機能がオプション扱いとなり、別途費用が発生するケースも少なくありません。搭載機能と費用の両面をチェックし、ビジネスチャット選びに反映させましょう。

セキュリティ面を比較する

ビジネスチャットは気軽にコミュニケーションができる一方で、やりとりには企業に機密情報が含まれる可能性もあります。また、パソコンやスマホ、タブレットなど複数のデバイスで利用するケースも少なくありません。

そのため、通信傍受によって内容を解読できないようにする「メッセージの暗号化」やアクセスできるデバイスを制限する「デバイス認証機能」などがあるとセキュリティ面で安心です。ビジネスシーンでの利用がメインとなるビジネスチャットでは、特にセキュリティ面は重要な検討基準となります。

運営のサポート体制を比較する

ビジネスチャット導入後のサポート体制も比較してみてください。どんなに優れた機能を持つビジネスチャットでも、いざという時に連絡がつかないと効果が半減しかねません。

また「操作マニュアルやQ&Aの用意があるか」や「導入に関するサポートがあるか」といった点も事前に確認しておきたいところです。特に、初めてビジネスチャットを導入する企業では、サポート体制の充実性を重視することをおすすめします。

ビジネスチャットを導入するメリット

これまでメールが主流であった企業でも、ビジネスチャットにメリットを感じて切り替えるケースが増えています。企業がビジネスチャットを導入するメリットとして、次の4つが挙げられます。

  • コミュニケーションの効率化
  • 社内外との連携強化
  • 高いセキュリティ基準
  • プライベートと分けられる

ここでは、メリットごとに詳しい内容をみていきましょう。

コミュニケーションの効率化

ビジネスチャットの導入は、社内におけるコミュニケーションの効率化につながります。例えば、メールでコミュニケーションを図る場合、やり取りのたびに1通ずつメールが受信フォルダに溜まります。

そのため、途中のやりとりを追うには各メールを1つずつ開封する必要があり、多くの時間と手間を要します。また、複数人とのやりとりが受信フォルダ内に混在するため、メール自体を見落としてしまうケースも少なくありません。

一方、ビジネスチャットであれば個人もしくはグループに分けられたスレッド内でやりとりをするため内容が混ざることはなく、時系列で並びます。さらに、チャット内容の検索機能などを利用すれば、すぐに欲しい情報を得ることが可能です。

社外との連携強化

自社と社外の取引先や仕入先などが同じ種類のビジネスチャットを利用している場合、綿密なコミュニケーションによって連携強化につながる可能性もあります。

社外とのコミュニケーション方法は電話やメールが一般的です。しかし、営業時間や働き方、文化などの違いから情報共有には多くの時間を要するケースも少なくありません。特にテレワークなどを実施する企業と実施しない企業とでは顕著に表れます。

しかし、社外とのコミュニケーション方法にビジネスチャットを導入すれば、情報共有などもスムーズになり、その結果として両社の連携強化を図ることが可能です。また、緊急を要する情報の伝達も一度で完了するなど、リアルタイムでのコミュニケーションがビジネスをより発展させます。一方で、社外とのやりとりが安全におこなえるかという点は重要なポイントで、自社のセキュリティ要件に対応できるかを確認する必要があります。

高いセキュリティ基準

ビジネスチャットは管理者側のアカウント管理によって高いセキュリティ基準を設けることが可能です。もし、プライベートチャットやSNSをビジネスで利用している場合、情報漏洩のリスクに晒されます。

しかし、ビジネスチャットであればデータを暗号化したり、参加メンバーや接続可能なIPアドレスを限定したりといった対策がとれます。さらに、高いセキュリティ基準を設けるビジネスチャットであれば、海外とのやりとりにも安心して利用できるでしょう。

プライベートと分けられる

企業によっては、プライベート用のチャットツールをビジネスで利用しているケースもあります。このような状態は仕事とプライベートの区別がつきにくくなったり、機密情報の漏洩につながったりと大変危険です。

しかし、ビジネスチャットを導入すれば、プライベートと仕事を明確に区別できます。また、ビジネスチャットによって個人のアカウントも管理でき、退職後の機密情報の持ち出しなども未然に防ぐことが可能です。

ビジネスチャットのおすすめと費用

ここまで紹介したビジネスチャットの選び方や導入メリットを踏まえた上でおすすめするのが「direct(ダイレクト)」です。

directは、2022年2月現在で3,000社以上の企業で導入されている国産ビジネスチャットです。現場特化の使い勝手や強固なセキュリティが評価されており、建設業界などから圧倒的な支持を受けています。

無料プランではユーザー制限数を「10名」、トークルームの作成数上限「15」、データの保存期間は「180日」まで利用できます。さらに、お気軽にお試しいただけるよう利用期間に制限はありません。また「店舗とお客さま」「建設会社と協力会社」のように社外のメンバーと安全につながれる「ゲストモード」を無料プランでも利用できます。
「ゲスト」メンバーに他のゲストの存在を見せないことで、必要のある相手とだけつながれるので、安心してやりとりがおこなえます。

まとめ

社内におけるスムーズなコミュニケーションに欠かせないビジネスチャット。また、社外の取引先や仕入先との連絡方法として取り入れれば、スピーディーなコミュニケーションが可能となり、ビジネスの発展にも寄与します。

さらに、弊社が提供するビジネスチャットの「direct」を活用すれば、さまざまな業種の「現場」の生産性向上も期待できます。

企業にとったさまざまなメリットをもたらす可能性を秘めたビジネスチャットを、この機会にぜひ検討してみてください。